読んだ目的
- コンサル1年目の教科書で読んだコンサルティングファームで生き抜くためのTipsをより深めてレベルアップするため
- データサイエンティストとして働いているがコンサルタントでもあり、基礎的なお作法を学ぶ必要があると感じたため
得られた学び
本書ではコンサルティングファームで生き抜くための仕事の仕方が書かれている。特に今後に活用したいことをメモしていく。
【思考法】
- VS思考で、「XXをするんじゃなくて、YYをしたほうがいい」といった比較の中で理解する
- 上司との「視座」の違いを認め、文句を言う前に辻褄思考で考える。言っていることが変わったら、インプットが変わっていることを考える。
- まずは論点に答える。論点に答えているか否かは答え(返事)から質問に返ってこれるか?をチェックする
- 「大きく3つあって」のように構造化して話す。それをカテゴリーに分けることで、より分かりやすい構造化して話す。
- 4つに分類して考える時、戦略思考の基礎である田の字(2by2)を使う。
- フレームワークで説明するという意識を持つ
【アウトプット】
- メッセージには湿度があり、乾かすには①リアリティ・具体性・生々しさを排除していく、②断言度合いを下げていくの2つがある。メッセージの湿度は①クライアントとの距離感と②クライアントの性格による。
- メッセージはプラクティカルかどうかが重要で、行動を明確に指図するか、恐怖心を刺激することが重要である。
- スタンスを取る。
- 若手のうちはHOWのインサイトを大事にする。泥臭い動きによって集まったリアルなインプット、手触り感のある材料をいかに作れるかも大事にする。
- ソフトケースは定性分析が軸になるような組織再編、企業理念構築、人材育成高度化などで、ハードケースは新規事業に向けた市場調査や売上向上戦略、コスト削減などの定量分析が軸になる。定量の方が難易度は低いので、まず自分の得意な方に持ち込む
【タスクの進め方】
- アウトプットを生み出す6ステップは「ロ→サ→T→ス→作→ア」(論点→サブ論点→TASK→スケジュール→作業→アウトプット)があり、論点ベースでアウトプットを作成する。論点・サブ論点では論点スライド・ワードを作成してスライドを構成、サブ論点を得ためのTASKを組むためにワークプランを設計、TASKをスケジュールして誰がやるかをWBSで作成する。
- 箇条書きで書く。箇条書き等で3つ以上を並べる場合は、順番に意味を持たせる。
- オープンクエスチョン+「自分なりに答えを考えた」=クローズドクエスチョンであり、仮説思考の始まり
- 30分単位の粒度でタスクを考える
- 考える(論点を考える)と描く(分析やスライド作成)を分けて考える。PowerPointを閉じて考える時間を作る。
- 上司にレポートするタイミングはプロセスの区切りごとに相談する
- タスクを受け取った場合はまず論点に割り戻す。TASKが振られてきたら、論点(サブ論点)が存在するため、そのTASKは何の論点を解くためなのか?を考え、その上で再度TASK設計を行う。
- 「もうイーハン付ける」は頼まれた仕事は120点取り、付加価値を黙って付ける
【会議】
- 議事録は話しているテーマベースで構造化し、Next stepを括り出し、空気感も加味する(絶対反対 or どちらかと言えば反対)。議事メモは議論前に立てた論点ベースで構造化し、仮説の進化に力点を置き、Next論点を書く。必ず24時間以内に共有する。
- 会議で何か発言するには、①テーマの事例をこっそり調べておく。事前に言わない、②MTGの予定を把握する(次のMTGはx月x日です)、③過去資料を全て持ち、ここにあります!という、④注釈部分で話す、⑤お客さんのNo.3と仲良くなる、⑥変なこと言ってもスルーされるので心配しない。
- ホワイトボードのペンを持つ。ない場合おノートアプリで自らペンを持つ
- ホワイトボードを9マスに分け、スライド1枚に見立てて、構成を考える
- MTGの第一声を取る
- 会議がしゃんしゃんと終わった時はタリーズ会談する。炎上が付きもの。
【資料作成】
- エグゼクティブサマリーを最初に作成する
- 基本は表とWord、それでは表現しづらい場合にスライドフォーマットを考える
- 論点思考は「問い」の世界の思考技術である一方、戦略思考は「解」の世界の思考技術である。仮説思考とは「今、取り組んでいる問い」に対して「今の時点で与えられている情報で考え切るメンタリティ」
- アウトプットは1点豪華主義
- まずはTo all向けの資料を作成し、To someoneに進化することでメッセージがクリスタライズされる。社長向けは本当に興味のある論点だけ、副社長向けは論点が広い。ロジックの反語はストーリーで、意思決定者向けにはストーリーで資料を作る。
【リサーチ】
- リサーチのメンタリティは①最後まで調べる、②調べる前に考え、③手品を見るように(驚き、タネ・仕掛けを考える)
- プロジェクトが始まるまでの日(Day1)までの日をDay0とし、一般的には開始までに①関連する本を5冊ほど買う、②提案書を必ず貰う、③Googleとディープに付き合うの3つは最低限行う。もう1歩進んだHOWを考えると、①仲間に聞く、②古典の名著を探る、③Twitterやブログの生々しい情報を得る
- 2次情報を得るだけでなく、1次情報(社長の噂ではなく、リアルに聞く)を得る
- 複数のソースから集めて、1つのスライドにする
- フォーカスグループインタビューは仮説構築のために実施し、アンケートは仮説検証のために行う。アンケートでは仮説は生まれない。
【マネジメント】
- マネージャーは論点でマネジメントする。PMOでもタスクベースではなく、論点ベースで進捗を確認する
- あれどうなった?はタイミングより遅いんだけど?という意味
- 自分の上司から資料について詰められている時、「僕の指示です。すいません。」と言わないと誰も下はついてこない
- 起きた失敗に対しては言い訳を絶対しない
- 詰められて、怒られた時ほど次のMTGをセットする等の接近戦を取る
【その他】
- 1万x1万=1億の数字感を持つ。推定が難しい内容も前提をおいて考える。
- メリデメ、プロコンではなく、評価基準で整理する
- +2度常にテンションを上げる
- エース同期と評価を見せ合い、どの位の差がついているか確認する
- プロジェクトのテーマ度外視に、社内にあるタリーズで手ぶらでコーヒーを飲みながら議論する。ちょっとした議論で付加価値を出せるようにする。
- ファシリテーションは3つレベルがあるが、2段目の争点をファシリテーションするために、明確に賛成の人に当て、次に明確に反対の人に当てる。3段目は論点構造をファシリテーションすることで、論点構造をどう分解するかを複数人でやる。
- 感情が王様、ロジックが家来。ロジックには脆弱性があり、感情=好きを表現してからの理論=なぜか?を語る提案が良い。
- 新しいテクノロジーを学ぶときは1000社調べると、新テクノロジーを使ってお金を稼いでいる姿まで見ることができる。
- 打ち手は課題とセットで打ち手を議論する等の原因を語るときにしか使えない。ソリューションはありもの感を滲ませる。施策はフラットで無味無臭。
- サチる(飽和する)という「物事の考えの進化が飽和して、これ以上行かなくなった状態を指す」
今後のToDo
- 「ロ→サ→T→ス→作→ア」(論点→サブ論点→TASK→スケジュール→作業→アウトプット)ベースでタスクを実施する
- 論点ベースでマネジメントする