データサイエンティストの備忘録

外資系コンサルティングファームでデータサイエンティストとして働く筆者がコンサルティング関連の知見やデータ解析技術を活用するために学んだ内容の備忘録

【読書メモ】変える技術、考える技術

読んだ目的

  1. 考え方は色々学んだが、実際の行動に落ち切っていない部分があったため、どんな方法で行動に落としているかを学ぶため
  2. 「「答えのないゲーム」を楽しむための思考技術」と近い内容が書いてあるので、一気に読んだ

得られた学び

本書には行動を変えるためのスウィッチに関する著者のやり方が書かれている。自分が現状意識できていない部分で、今後に活用したいことをメモしていく。

スウィッチ化

次のことを意識することで考え方・動き方が変わる。

  1. ちょっとしたことで行動は変わると心底信じていること:心持ちで行動が変わる
  2. ラクティカルであること:例えば、タクシーで「忘れ物に気をつけてください」ではなく、足元と座席の上を確認してくださいに変える
  3. スウィッチの物理化:例えば。ファミレスに行くとアイデアを考える

スウィッチ化の例として出てきた重要なことは次の内容がある。

  • 商人魂を持つ。上司から頼まれたら、恩を売るチャンスと捉える
  • 攻めの商人魂「ラッキー、自然と恩を売れるじゃん」と捉える
  • ヒアリングや議論の時にアイデアが出ない時は「直感で言うと、どっち?」や「あえて文句を言うと、何が浮かびます?」と言う投げかけスウィッチ

愛と想像力

相手のことを想像して、愛を注ぐことを「愛と想像力」と呼んでいる。飲み会の例で言えば、「想像力(あ、グラスが空きそう!)」 x 「愛(じゃア注ごう!)」である。想像力を働かせるべき例は次の通り。

  • 上司が「あれどうなった?」と発言した時点で期待していた起源を過ぎており、組織人は期限を言われていない中で、想像力を発揮してちょっと前に提出する
  • 仕事ではメール・チャットに対して即レス(気づいたら返す礼儀(愛)x メールを予測する力(想像力))
  • 上司の指示が昨日と今日で違う場合、「どう考えれば、辻褄が合うだろうか?」とまずは正しいと仮定して、想像力を働かせて辻褄を思考する。

想像力を鍛えるためには、物事を考える時に、リアルに考えるクセができると、自ずと想像力が増していく。

また、自分の将来の夢を見つける方法は、リアル同窓会を想定し、「どうゆうことを言っているの人に嫉妬するか」を考える。

何がなくともチャーム

チャーム =「物理的な強さ」x「距離感のつめ方」x 「つめた時のパンチ力」

  • 物理的な強さ:「面」x「体のバランス」x「ファッション」
  • 距離感のつめ方:「自分で踏み込む力」x「他人に踏み込ませる力」
  • つめた時のパンチ力:「標準の理解力」x「15度ズレを起こす力(面白い話)」

チャームがない人は言葉遣いで損していることが多いので、まずは言葉遣いを変える。また、お世話になった時(アドバイスや奢ってもらった時)の対応も重要である。

  • 教えてもらった時は、「参考になりました」ではなく「勉強になりました
  • アドバイスを貰った時は「そうなんですよ」だと言われなくても分かってますの意図が入るので、「確かに、そうですね」、「なるほど」に置き換える
  • 4回のご馳走様(店出た後、別れ際、自宅の最寄り駅に着いた時、次の連絡時)
  • 相談したら100%実行して、結果を報告する

フレームワーク・ロジック

  • フレームワークはあくまでMECEに見せるために使うツールである。例えば、プールサイドのラーメンが美味しい理由を深掘りし、最後に自分が考えた理由を単なる思いつきに思われないように、とって付けたようにフレームワークを使う
  • フレームワークを使うタイミングは「言いたいことが全て揃った後
  • 使えるフレームワークは「アドバンテージ・マトリクス」(横軸に優位構築の可能性、縦軸に競争要因の数をとる)と「BCGの組織マトリクス」(横軸に動機付け、縦軸に規律)の2つは覚える
  • MECEに溺れるのではなく、示唆・宝物を見つけることが重要で、MECEに調べればいいと言う思考回路にならないようにする
  • ロジックには理由を1つずつ積み上げる「積み上げロジック」と結論が先にあり結論に至るためのロジックを後から組み立てる「後付けロジック」があり、同じ話から正反対の答えを作り出せる脆弱なものであることを理解する

本質を見抜く二項対立

  • 意思決定、定義、認識などでどちらかを選択しなければならない場面で、両方!と言えない二項対立を作りスタンスを取らせる

TASKバカ/打ち手バカから、論点バカへ

  • 論点ベースの働き方は「コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト」にある6ステップは「ロ→サ→T→ス→作→ア」(論点→サブ論点→TASK→スケジュール→作業→アウトプット)で進める
  • ビジネス書を論点ベースで読んでいく。著者が語りたい問いの論点構造が目次に書かれているため、まず目次を5分読み、気になる論点から読む
  • MTG前の仮説から議論を経て、仮説の進化するはずなので、議事録には仮説の進化を書く

今後のToDo

  1. スウィッチの物理化を意識する
  2. 相手のことを想像して、愛を注いで働く「愛と想像力」
  3. フレームワークを使うタイミングは「言いたいことが全て揃った後
  4. 論点ベースで動くために改めて「ロ→サ→T→ス→作→ア」(論点→サブ論点→TASK→スケジュール→作業→アウトプット)で仕事を進める