読んだ目的
- プロのコンサルタントとして働くマインドを持つことが大事だと考えており、どのようなマインドで過去のコンサルタントが働いているかを知るため
- マネジメントするようになり案件に対するオーナーシップがより求められる中で、レビューの場やクライアント相対のプロのマインド・スタンスを学ぶため
得られた学び
本書はプロフェッショナルの職業である弁護士、医者、会計士、コンサルタント等のが書かれている。2024年時点のコンサルティングファームの現状とは変化している部分もあるが、特にマインドセット・スタンスについては参考になったのでメモしていく。
最も大事なのはプロフェッショナルとしての仕事の掟である規範や価値基準であ理、本書では次の5つが挙げられている。
- Cliant interest first(顧客利益第一)
- Output oriented(成果指向)
- Quality conscios(品質追求)
- Value base(価値主義)
- Sense of ownership(全権意識)
Cliant interest first(顧客利益第一)
クライアントの利益に貢献することを何よりも優先しなければならないし、利益に貢献してこそ仕事の価値が認められる。自分の所属するファームの利益のためにするのではない。お客様は神様ではなく、気に入ってもらって長期契約を得ることで自分の利益を得るための便法であり、Cliant interst firstではない。自己正当化の下にクライアントが満足しそうな真の判断と異なった提言をすることも可能であり、自分の利益にもなるが、利益を損なうような提言はしてはいけない、つまり顧客に迎合的になってならない。
Output oriented(成果指向)
仕事を引き受けたからにはどんなことがあっても必ず結果を出さなければならない。どんなに頑張っても結果が出せなければ仕事にならない。実際に仕事をする上では3つの意味合いを持つ。
- 仕事を引き受けたら必ず結果を出す覚悟
- 常に問題解決指向の姿勢で仕事に臨む(例:医者は病気を特定したら薬を出す)
- 仕事の評価も結果だけで評価される
プロフェショナルが一般サラリーマンと大きく異なる点は知識よりも厳しさに耐えて仕事を完遂する精神力の強さにあると言える。
Quality conscios(品質追求)
アウトプットのレベルの高さとアウトプットに至る手法の両面において最高水準の品質を追及しなくてはならない。(例:医者が体に負担のかからない手術時間や出血を少なくする)常に知識や技術を磨くことが求められ、可能な限り高い品質のアウトプットを追及することが掟として定められる。
徹底的な品質へのこだわりはプロフェッショナルとしての自己実現と自らのプライドのために追及している感じであり、仕事のスタイルでもある。
Value base(価値主義)
仕事に際して、バリューを最大化することを最優先して行動すること・仕事の価値をより大きくすることを常に指向すべしという規範である。コストは問わないと言うことも意味している。バリューとは顧客の利益を実現するためのアウトプットの有効性や質の高さである。一流ホテルやグリーン車などは一流の扱いを身に施すことで一流の中身を喚起することも、コストを問わずバリュベースで行動することの1つの例である。
Sense of ownership(全権意識)
プロフェッショナルとして最も重要な資質である。セルフマネジメントで、プレッシャーに耐えて頑張り抜く精神力がプロフェッショナルの重要な資質である。自分の仕事に対する全権意識であり、自分の仕事に関しては全ての権限を持ち、同時に全ての責任を負っている。シニアメンバーに助言を求めることは認められているが、他人をアテにしてはならなず、一人でやり抜く姿勢と能力が必要である。
知識や技術は一人前のプロフェッショナルとして認められる必要条件でしかなく、5つの掟の規範や行動スタイルがプロフェッショナルの十分条件として厳しく問われる。
今後のToDo
- 顧客に迎合的にならないスタンスで相対するよう徹底する
- 最高品質を目指すために妥協しない
- 問題解決指向でプレッシャーに耐えて頑張り抜く精神力を持つ