読んだ目的
- 自分のプロジェクト紹介を行う上で、どんな事例なのかを簡潔に説明するための方法論を知りたかったため
- 示唆を端的に示すことで、クライアントにアクションを取ってもらえるようにするため
得られた学び
本書にはプレゼンテーションでのストーリーの作り方・伝え方が書かれている。自身のプロジェクト事例紹介を求められる機会も増えてきており、今後に活用したいことをメモしていく。
言いたいことを伝えるための重要なコツは次の内容がある。
- 聞き手を主役にする。例:「今日は皆さんに英語の勉強法のコツをお持ち帰りいただきます。」の皆さんが主語、お持ち帰りいただきますが聞き手視点の述語
- 本当に売るべきものは「商品」ではなく「未来予想図」を売る。未来予想図とはこのサービス・商品を手に入れたらこうなる!という未来の姿
- 自分の成功話をするのではなく、相手の役に立つ・ためになる・共感できる話をする。例:業績を上げた話ではなく、業績を上げたプロセスや苦悩を語る
次からこれらの話をするための具体的なストーリーの作り方をステップ別に記載する。
Step1:聞き手視点の情報整理
聞き手視点で情報を整理する。プレゼンの目的は相手を動かすことであり、相手を動かすためには自分と聞き手の共通項を探すところから始める。共通項を探るためには、次の4点を質問してみる。
- 聞き手は誰なのか?:収集した情報から、自分たちのプレゼンはどんなメッセージが刺さりそうか、聞き手視点になって考えてみる
- 聞き手が得られるメリットは?:相手にとって魅力的な未来予想図を見せる
- なぜ自分が話すのか?:自分にしか語れないストーリー、経験談、知識を考える
- 聞き手にどうなって欲しいか?:PAINT。説得(Persuade)、行動(Action)、啓発(Inspire)、通知(Notify)、思考(Think)のどれか目的をハッキリさせる
Step2:何を伝えるのか
優れたプレゼンは9段階構造になっており、次の3つの要素が含まれている。
- 全てワンビッグメッセージに向かっていること
- ポイントごとにトランジション(移行)が含まれていること
- オープニングとクロージングがそれぞれ3分割されていること
プレゼンの構成は次のポイントを意識する・
- 聞き手にとって響くポイントをメインポイント(根拠)にする
- オープニング時点で聞き手にとってどんな良いことがあるかを明確に示す
- 話が進んでいく道筋行き先(ビッグプロミス)と行き方(ロードマップ)を示す
- ワンメッセージにつながらない情報を思い切って削ぎ落とす
- どんな移行を入れるかは聞き手視点で考える。例:現状維持派の相手に行動を促す場合は、危機感を煽る意向にして、行動に移す意欲を掻き立てる
Step3:どう心を掴むのか
ストーリーで心を掴む。ストーリーは3部構成である。
- 主な登場人物が出てきて、ストーリーの状況設定が行われる
- 状況に何らかの危機が訪れる:問題、葛藤、危機的な状況を見せる
- 変化の結果得られた状況が描写される:
最もインパクトを出しやすいオープニングは「いきなりストーリーで始める」。細かい手法では、次の3つがあり、ワンビッグメッセージにつながるものを選ぶ。
- ハッとするパワフルな質問から始める
- あまり知られていない事実や数字をあげて興味を引く
- 格言や著名人のフレーズ・詩を引用する
プレゼンのコツ
プレゼンの出来を左右するコツをメモしていく。
- スキャン&ストップ:会場全体をスキャンして満遍なく目線を配り話を進めながら、重要なポイントを述べるときに意思決定者のところで目線をストップする。
- ひとりに話しかけている言葉遣いで、話しかけられているように感じさせる
- 重要なポイントで間を取り、観衆から反応を引き出す
今後のToDo
- 4つの問いを整理することで、情報を整理する
- ストーリー構成が9段階になっているか確認する