データサイエンティストの備忘録

外資系コンサルティングファームでデータサイエンティストとして働く筆者がコンサルティング関連の知見やデータ解析技術を活用するために学んだ内容の備忘録

【読書メモ】コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル

読んだ目的

  1. コンサルタントとして生きていく、また社会人として働く時に必要なTipsが記載されていると聞いたため
  2. データサイエンティストとして働いているとはいえ、コンサルタントのスキルをつけることがビジネスへの価値を出すためには必須であると考えているため

得られた学び

本書では著者がコンサルティング会社でサバイバルしてきた時に役立ったTipsが書かれている。その中でも特に今後に活用したいことをメモしていく。

日々の作業レベルのワークTips

  • アウトプットを生み出す速さは①手順の習熟度(タイピング、ショートカットの」駆使、ツールの自動化)、②最短ルートへの嗅覚(作業前に段取りをイメージする)、③強い期限意識(自分の作業時間を正確に見積もり、生産性をキープする)
  • 品質担保の手順を必ず持つ。何のミスを減らしたいのかという目的から、どうしたら減らせるかの具体的な方法・手順を考え、自動的・機械的に適用する
  • ストーリー性のある資料する。So what?はどうゆう気持ちでこの資料を読めば良いのか、どうゆう目的で、何のために書かれ、誰に何を言ってもらいたいのかをというストーリー性が必要となる。
  • まずはお客さんから貰っている宿題に答える。理由はお客さん自身の依頼が軽視されていると感じるため。その上で、宿題以上の価値を出す。
  • 社内の有識者ヒアリングする時は次の3点をクリアにしてから行う。①情報を知りたい理由、②どのような使われ方をするのか(どの会議か、スピーカー、どのように喋りたいか)、③どのような事例であれば①②を満たすのか。

プロジェクトの進め方

  • プロジェクト提案段階では、①Why:なぜやるのか、②ゴール:何ができたら成功?、③仮説:どうすればできるのか?、④アプローチ:進め方は?、⑤作業一覧:誰が何する?、の5つを決める。
  • 論点思考:自分が解決すべく取り組んでいる論点が本当に正しいのかを次の3点を確認する
    1. 解のある問いなのか?(個人の思想・嗜好の場になってないか)
    2. その問題を解くと誰が何を得られるのか?
    3. 議論に適切な単位なのか?(誰が、いつ、どこで、何をする等の議論できる単位に分解する)
  • 仮説思考:次の5つのステップで考えてみるようにする
    1. 5分で思いつく仮説の書き出し
    2. 時間を区切って本を読む
    3. 定性的に検証(人に聞く)
    4. データで定量的に検証
    5. 大規模に施策化
  • プロジェクトのスタートタイミングでは①来期予算部内検討、②稟議・チューニング、③提案・契約調整の順に動き、仕事を取るためには予算段階で動き、数ヶ月単位で予算獲得戦に勝利する必要がある。
  • マネージャーに求められるのはプロジェクトを成功に導けることで、それは次の3点である。一緒に悲しみを分かち合うことでは断じてない。
    1. 遅延、品質低下なく、予算内でプロジェクトを終えること
    2. 継続案件を獲得できることや将来性のある関係性を築けたこと
    3. メンバーのロイヤリティを維持し成長させ、社内で昇進させること
  • チーム一人一人に対してどのような活躍を期待しているかを開示し、互いの長所を認め合える空気を作ることもマネージャーの仕事である

今後のToDo

  1. マネージャーロールを任され部分で、プロジェクトの進め方を試してみる
  2. 細かいワークのミスチェックを自動化リストを作る