読んだ目的
- アナロジー思考を学ぶための前段階として具体と抽象の概念を学ぶため
- 分析結果という具体的な内容を抽象化した法則として他施策検討時に適用する
得られた学び
本書では具体と抽象を対比して説明されている。具体と抽象は下記のような特徴がある。
抽象
- 直接目に見えない
- 「実体」とは一見乖離
- 分類してまとめて対応
- 解釈の自由度が高い
- 応用が利く/適用範囲が広い
- 「学者」の世界
- 長期的
- 行動への翻訳が必要
- 結果の是非判断が困難
- 感情に訴えない
具体
- 直接目に見える
- 「実体」と直結
- 一つ一つ個別対応
- 解釈の自由度が低い
- 応用が利かない/適用範囲狭い
- 「実務家」の世界
- 短期的
- すぐに行動可能
- 結果の是非判断容易
- 感情に訴える
これらの具体と抽象の関係について記載されている内容のうち、記憶に残った内容をリストアップする。
- 抽象化とは関係性や構造で捉えることで、シンプルな図解に落とし込んで考える
- 具体レベルの個別事象をバラバラに見ていては応用が利かないので、法則・パターン認識によって抽象化することは、関係性・構造で捉えることを同じ意味
- 抽象度の高いレベルで議論すると、上司の話がコロコロ変わるというわけではなく目標に対して実施すべき行動が状況に応じて変化しているだけ
- 抽象の世界では複雑な事象を徹底的にシンプルに表現することが美しい
- アナロジーとは抽象レベルの真似であり、一見遠い世界のものをいかに抽象レベルで結び付けられるかが創造的な発想力の根本
- かいつまんで話せるのは抽象化できているからであり、構造やメッセージを階層化して理解していないと難しい
- 抽象的な目標設定(ビジョン)と具体的な目標設定(数字や日々のスケジュール)をセットで見て、連携させた上で計画と実行のバランスをとる
今後のToDo
- 物事を関係性・構造で捉え、図解して理解するようにする
- 人生における抽象的な目標設定と具体的な行動目標を考える