データサイエンティストの備忘録

外資系コンサルティングファームでデータサイエンティストとして働く筆者がデータ解析技術をコンサルティングに活用するために学んだ内容の備忘録

【読書メモ】エフォートレス思考

読んだ目的

  1. エッセンシャル思考と同じ理由だが、やるべきことを絞り込み、最小限の努力で最大の成果を得るため
  2. タスクが多い状況でも、最小限の努力でお客さんの期待値を超えるため

得られた学び

本書は、エッセンシャル思考をしてもなお重要なタスクが溢れている場合に、努力を最小化して成果を最大化するための方法が書かれている。の中でも特に今後に活用したいことをメモしていく。

エフォートレスな精神

頑張れば成果が出るとは限らず、「どうすればもっと楽になるだろう?」と考えるアプローチをとる。そして嫌なことを「我慢」するより、「楽しく」できるやり方を探す。習慣は何をやるか、儀式はどのようにやるか、満足感を得られるかが異なる。儀式化することでよりエフォートレスな習慣(=儀式)にすることができる。

足りないものに目を向けると、すでにあるものが見えなくなる。自分の持っているものに目を向ければ、足りないものが手に入る。不満を一つ感じたら、感謝を一つ見つける習慣をつけるとポジティブになれる。ネガティブ思考は役立たないので解雇する。また、睡眠不足は効率的な仕事の妨げとなるため、昼寝含めてしっかり休息をとる。1日の疲れは1日で癒せるように、やることを調整する。重要な仕事を3つのセッションに分け、90分以内でそれぞれのセッションを終わらせる。

無関係なことに気を取られず、そこに「いる」力を身につける。注意力を訓練して、ノイズを無視し、重要なことに集中する。自分の意見や判断を押し付けるのではなく、人の話に全力で耳を傾ける。

エフォートレスな行動

エフォートレスな行動を実現するにはまずゴールを明確にするところから始まる。例えば、システム構築案件で追加要件が次々に出てきたらプロジェクトは永遠に終わらないのと同様に、事前に明確な目標をセットする必要がある。実現するには、今日のToDoリストを作るのも良い。

はじめの一歩を身軽に踏み出すことが重要で、MVPの考え方にもある通り、最小限の機能で最大限の学びを得る。その時、完璧である必要はなく、手順は最小限まで絞り込むアジャイル的にまず終わらせること、失敗を積み重ねることが成功への近道である。進み方は速く着くために、やることの上限と下限を決めて、毎日/毎週ゆっくりとスムーズに進め、スムーズに進むと速く進むと意識する。

エフォートレスな仕組み化

一生モノの知識を身につける。全ての知識に同じ価値があるわけではなく、正しいことを一度だけ学ぶ。正しいことをアナロジーを使って様々な事象に適用することで、エフォートレスな成果を受け取ることができる。

一番シンプルに伝えるために、記憶に残るストーリーを語ることが重要である。教えることで学びの成果を確認することもできる。

勝手に回る仕組みを作り、脳のメモリを無駄遣いすることなく、可能な限り自動化する。信頼できる人を不信のコストを削減する。誠実さ、知性、自発性のある人材と一緒にいることや、信頼性の高い契約(求める役割・成果・ルール等)を結びことでエフォートレスに成果を創出できる。

長期で見るとすぐに問題解決することが時間と手間を節約できる意識を持ち、ストレスの根本原因を解決するような方法を考える。

今後のToDo

  1. 日々のやっていることを棚卸しし、自動化する
  2. 今年の目標・ゴールを設定する
  3. 目の前のことに集中する(誰かと会っている時に携帯を触ったり、会議中に別タスクをしない)